妊婦の栄養と葉酸

診察室

まだ動かなくても、声が聞こえなくても、お腹の中に来てくれた愛しい命ですから、お腹にいる間からできるだけの事はしてあげたいのが親心ですよね。 お腹の赤ちゃんはお母さんの子宮にある胎盤を通して与えられる栄養のみで成長していきます。なので栄養が偏っていたり不足すると赤ちゃんの発育が妨げられ、妊娠中のみならず産後の母体にも悪影響が出る事もありますので注意が必要です。 妊婦に必要なのはまず葉酸です。葉酸は、妊娠一ヶ月以上前から三ヶ月までの間に毎日400マイクログラム摂取し続ける事で、赤ちゃんの先天性異常のリスクが大幅に軽減します。 妊娠すると必要な血液の量が赤ちゃんの分と併せて30〜50%も増えますので、鉄分も積極的に摂る事が重要です。 お腹の赤ちゃんは大きくなるにつれて骨を生成する為のカルシウムも必要になってきます。カルシウムが不足すると、母体の骨や歯にも影響が出ますので、充分に摂るようにしましょう。 つわりがひどく食欲がない、と言った場合には無理はせずサプリメントを利用しても良いでしょう。

栄養を摂る事は勿論大事なのですが、妊婦にはなるべく避けた方がいい物も存在します。 まずはカロリーや塩分が高く添加物も多いレトルトやインスタント食品、カロリーや脂肪分が多くついつい食べ過ぎてしまう揚げ物、着色料保存料など添加物の多い市販の惣菜や弁当、栄養バランスの悪い丼物や麺類、これらは摂り過ぎない様に注意しましょう。 身体にいいものというイメージのビタミンも、実は注意が必要です。 ビタミンAは脂溶性ビタミンといい、脂に溶ける性質の為排出されにくく摂り過ぎると余った分が体内に留まり、妊娠初期であれば赤ちゃんに奇形が起きるリスクが高まるとされています。 また妊婦は便秘になりがちですので、ハトムギは新陳代謝を促しお肌にも良いとされ人気です。しかし便通を良くしすぎると子宮の収縮を誘発することがあります。 あまりにも多量に摂って下痢をしたりしなければ問題ありませんが、摂取する際には注意が必要です。 妊娠中はストレスが溜まりやすく不安もつき物ですが、可愛い赤ちゃんの為に健やかな妊婦生活を過ごしたいものですね。